腸切除による治療方法は、合併症である穿孔や出血、或いはイレウスなどが示された場合に適用されます。 その他、栄養療法である成分栄養剤を用いた治療法や、静脈栄養なども考えられます。 尚、原発性腸潰瘍(げんぱつせいちょうかいよう)に対して副腎ステロイドの有効性を示した症例も存在していますが、 その作用メカニズムはハッキリと分かっておりません。 症状 発熱や吐き気、腹部における疼痛、腹部膨満感、そして限局性の閉塞及び炎症などが示されます。 腸管ベーチェット病や回盲部癌、直腸癌、薬剤性腸潰瘍などと識別する必要があります。 報告例では本症の経過観察中にベーチェット病が出現したケースもあり、こういった場合には長い時間をもって 識別する必要性があります。 ベーチェット病は皮診、外陰部潰瘍、目、口内アフタなど皮膚粘膜症状を示すため、これらが判断材料となっています。 また慢性腸潰瘍はベーチェット病に伴うこともあり、こういった症状は回盲部において発症する潰瘍とその識別が 難しくなっています。 原因 ハッキリとした原因は解明されておらず、中年前後の年齢層に多く見られる疾患です。 中でも回盲部に発症する潰瘍が非常に多く、次いで小腸及び結腸といった箇所に一個から複数個出現させます。 その形状は帯状や円形、楕円形と様々になっています。 単純性或いは原発性腸潰瘍は慢性潰瘍になります。 その他、副腎皮質ホルモン薬やKCI腸溶剤といったものも本症と因果関係があるのではないかと指摘されています。 尚、原発性腸潰瘍は単純性腸潰瘍(たんじゅんせいちょうかいよう)とも呼ばれています。